故郷の村に一本のいちょうの大木があります。このお母さんの木は、毎年たくさんの実をつけます。 今年も千人の子供が生まれ、晩秋には黄金のうちわのような葉っぱとともに遠く、大空にみんな旅立っていきます。 その旅立ちへの心配、まだ見ぬ世界への希望、そして勇気が、賢治の詩的な言葉で語られています。 チャプタ2に「動く紙しばい」がありますので、朗読が苦手な方は、こちらをご利用ください。
