「どんぐりとやまねこ」は晩秋の美しい田舎の移りゆく景色を、まわり燈籠の絵のように映し出します。重なり合って落ちるどんぐり、それをさばいて歩くやまねこは、賢治の描く詩の世界です。 そこに関わる一郎は、子供の世界、現実と夢の世界をつなぐ賢治の世界でもあります。